2016.10.31
65歳超雇用推進助成金
今回は、比較的受給しやすく、最大120万円受給可能な「65歳超雇用推進助成金」についてご案内いたします。
こちらは今年の10月に新設されたもので、定年年齢や継続雇用年齢の制度を、現行の法律(定年60歳・再雇用65歳)を上回る制度に変更した企業に対して支給されるものです。
・導入する制度と助成額
・65歳への定年引上げ/ 100万円
・66歳以上への定年引上げ又は定年の定めの廃止/ 120万円
・希望者全員を66~69歳まで継続雇用する制度の導入 /60万円
・希望者全員を70歳以上まで継続雇用する制度の導入/ 80万円
この助成金が創設された背景には、将来的に年金受給可能年齢が男女ともに65歳に引き上げられることに伴い、従業員さんが65歳になるまでの生活の保障を企業に負担してもらうことや、少子化が進む中、高齢者を労働力の担い手として活用しようとする政府の政策があります。
また、今年6月に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」では、将来的に法の改正により定年年齢や継続雇用年齢の引き上げを進めることが予定されており、まずは企業の自発的な動きが広がることに期待して、この助成金が創設されました。
いろいろな国の政策が働いておりますが、現在、日本の平均寿命は男女ともに80歳を超える中、60歳代はまだまだ体力がありますので、法改正前にこの助成金を活用して人材不足の解消につなげてはいかがでしょうか。
ただし、助成金の受給にあたっては、「雇用保険に1年以上加入している60歳以上の従業員さんがいること」等の要件や、退職金制度を設けている企業の場合、「定年を延長した年数分退職金の負担が増える」ことも考えられますので、導入は慎重に進める必要があります。
ご興味がありましたら担当者までお声をかけてください。
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